top of page

デジタル化が進む社会における高齢者のデジタル排除問題についての研究

早稲田大学

2023年3月17日

高齢者のデジタル排除問題の解決策を見つけ出し、情報社会における全ての世代のITリテラシー向上に貢献することが本研究の目的です。

1. 研究背景

情報社会において、ITリテラシーは社会生活を送る上で不可欠なスキルとなっています。しかし、高齢者の中にはデジタル機器に対する理解が不十分で、デジタル排除の問題が深刻化しています。本研究では、この高齢者のデジタル排除という課題に焦点を当てます。

 

2. 既往研究と本研究の特徴

デジタル排除の問題は、長谷川や森本らの研究(1, 2)で取り上げられてきましたが、その多くが若者や就労世代を対象としたもので、高齢者を特に対象とした研究はまだ十分に行われていません。

本研究では、高齢者のデジタル排除に対する理解を深めることを目指し、高齢者のITリテラシーの現状、デジタル排除の原因、影響、そして解決策を探ることを目指します。

 

3. 研究目的

高齢者のデジタル排除問題の解決策を見つけ出し、情報社会における全ての世代のITリテラシー向上に貢献することが本研究の目的です。

 

4. 研究方法

本研究では、定性的な手法と定量的な手法を組み合わせて行います。

 

4.1 定性的な手法

まず、高齢者を対象とした深度インタビューを行い、デジタル機器に対する理解度、使用頻度、困難感などを調査します。

 

4.2 定量的な手法

次に、高齢者を含む大規模なアンケート調査を行い、デジタル排除の実態とその影響を明らかにします。

 

5. 期待される成果

本研究からは、高齢者のデジタル排除の現状とその原因、影響を具体的に把握することができると期待しています。また、これらの知見を基に、高齢者のITリテラシーを向上させ、デジタル排除を解消するための政策提言や実践的な対策を提案することができると考えています。

 

参考文献

 

長谷川康一. (2018). 「デジタル排除の実態と対策:若者を中心に」、情報社会学研究、48(2)、pp. 35-46.

森本敬三. (2020). 「情報社会におけるデジタル排除の問題と解決策」、情報科学研究、52(3)、pp. 60-72.

清水明子. (2021). 「高齢者のITリテラシー向上のための教育プログラム」、教育社会学研究、55(1)、pp. 35-48.

山口健司. (2022). 「高齢者におけるデジタルデバイドの現状と課題」、老年社会学研究、58(2)、pp. 67-75.

須藤美智子. (2023). 「高齢者のデジタル排除とその対策」、社会問題研究、59(1)、pp. 23-33.

bottom of page